お金 (1)


残りわずかな持ち球で掛かる大当たり前

チャンスゾーン・スーパーリーチ・リーチ目と、パチンコ店に遊びに行き、最初は軽い気分で打ち始めていたつもりが、千円、二千円と投入していくうちに気持ちは段々と熱くなってしまい、そしてさらに一万円、二万円と追加投入していました。

あの時に打っていた物はパチスロです。そして気が付けば、手持ち残金は千円でした。
この段階で既にパチンコ店に遊びに行ったことへの後悔と、今すぐにでもお金が欲しい気持ちで一杯です。
この千円を注ぎ込み最後の勝負に出るかと迷います。

もしも、この時に打っていたのがパチンコであったら、手球が切れる直前で当たったとしても球がうまく入らずにパンクをする危険性が高いので、諦めがまだ付くのですが、パチスロの場合は絵柄を揃える為の球があれば十分ですから、結局の所、打ってしまいました。

そして、そして、何とも運良く絵柄を揃える手球ギリギリで大当たりに当選しました。
絵柄も揃えて、液晶画面には大連チャン濃厚な演出表示に胸は高鳴るばかりで、その気持ちに乗ってレバーを叩くと不思議な事にリールが回りません。

良く見てみるとクレジットはゼロのままで、不思議に思いさらに良く見てみると、大当たり絵柄の出球は0発だと判明です。
これには、目の前が真っ暗になりました。
数分前以上に今すぐにお金が欲しい、たった千円で良いから誰か貸してくれとの気持ちが喉の奥から噴火しそうでした。
銀行に残高はあったか、誰か知り合いが近くにいないかと脳内フル回転にし、ただちにお金を得られる場所を探しました。